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HOME > 地域情報トップ > セキララU&I > 西澤 眞咲さん(上越市 高田区)p.2
「移住の先輩」の声をご紹介!
キーワードは「地域」「酒」「旅」
──地域、酒、旅、の集約形と考えると分かりやすくはあるんですが、「居酒屋付きのゲストハウス」というのがユニークですね。その3つのキーワードは、どのようにして生まれてきたんですか?
「地域」は高校時代からですけど、大学に入ってすぐ学生ボランティアのNPOに入り、フリーペーパーを作るサークルや農業サークルにも入ったりと、色々掛け持ちしてたんです。色々やってると群馬のなかでもだんだんつながりができていきますよね。そのつながりで、前橋を拠点とする「前橋◯◯部」に参加するようになったんですよ。各自、◯◯に自分の好きなことを当てはめて、皆が部長で、皆で部活をするんです。
──前橋◯◯部! いわゆるソーシャルデザインの先駆的・具体的な取り組み事例として有名ですよね。
ええと、映画の前の年だから……2013年の秋頃。その部活の帰りに終電を逃しちゃって、前橋の駅前で朝まで体育座りで過ごしたことがあったんです(笑)。しばらくそれを笑い話にしていたら、「前橋◯◯部」の部長から映画監督の藤橋誠さんにまで話が伝わったそうなんですよ。藤橋さんは2000年代初め頃からたくさんの “まち映画” を撮ってる監督さんで、翌年に上越市のまち映画『スイッチバック!!』を撮ることが決まってたんですね。私が上越市出身ということもあって、「それだけのガッツのある子なら」と、撮影スタッフに誘ってくださったんです。
──大学に通いながら上越の映画製作のスタッフを。何を担当されたんですか?
記録係です。記録以外にも出演者の小さい子たちのお世話をしたり、できることは何でもやる感じで、とにかく一生懸命働いて、すごく楽しかったです。前年の冬から群馬と上越を行き来して説明会やオーディションにも立ち会って、2014年の夏休み中が撮影期間でした。市内全区が舞台だったので、上越の広さを実感したり、知らなかった地区のことも新たに知ることができたり、参加できて良かったです。
──それは稀少な経験をされましたね。
上越から上越じゃなく、群馬から上越へのつながりができたのが驚きでした。「あちこちに首を突っ込んでると良いことがあるんだな〜」っていうのも実感して、それ以来ずっと、とにかく動き回るようにしてます。動きまくってると、自分の求めてるものが自然と集まってくるような気がするんですよね。よく周りから「どうやってそんな人と知り合ったの!?」と驚かれたりするんですけど、誰かに何か誘われたら極力顔を出すようにしたりとか、「日々の積み重ねですよ」みたいな(笑)。

友達ができると、その地域のことが
他人事じゃなくなる
──ふたつめの「酒」は、どこから?
大学に入って最初の頃、イタリアンバルのような、ワインに力を入れているお店でアルバイトをしてたんです。ある時、他の地方から出張で来られたというお客さんと色々お酒の話をしていたら、けっこう楽しんでいただけたみたいで「あなたとお話ができただけでも高崎に来て良かった」と言っていただけたんです。「これだ!!!」と、お酒には地域と人をつなぐ力があるんだと、その時に実感したんですよね。だから、お酒を飲むことももちろん好きなんですけど、お酒が飲める “場” や酒造りの文化まで含めて、「酒」が重要なキーワードになってます。
──では最後の「旅」は?
「旅」は……ギルドハウス十日町の西村さんがギルドハウスを立ち上げる前、まだ新潟市にいらした頃に、Twitterで西村さんのことを知って会いに行ったんです。それがきっかけで全国各地のゲストハウスを泊まり歩くようになって、そうするとその地域に知り合いや友達ができますよね。友達ができると、その地域のことが他人事じゃなくなるんですよ。事件や災害が起きたら本気で心配になるし、私にできることはないかとか、考えるようになる。“地域との関わり” って、こういうことだよなぁと思ったんです。
──そしてその全部が、「居酒屋付きのゲストハウス」に集約されるんですね。西澤さんの歩みは、すべてがしっかり繋がってますね。
でも今はまだ何も成し遂げてないんですけどね(笑)。実はこの4月から、高田にある居酒屋さんで常勤スタッフとして働き始めたところなんです。今、そのお店の2号店のオープン準備が進んでいて、そちらを任せていただけることになってるので、向こう数年は居酒屋の仕事に集中するつもりです。その間、働きながらこの上越のことをもっとよく知っていけたら良いなと思ってますし、ゲストハウスを開く場所もじっくり探したいと思ってます。
──いきなり1店舗を任されるとはすごいですね。飲食業のご経験もあるんですか?
仕事としてではないんですけど、学生時代からお酒と食べ物のイベントをいろいろやってきてます。去年は台湾でも開催しました。「にしざわ食堂」という名前で、皆でお酒を飲んで美味しいもの食べて、笑ってお話しましょう、というイベント。去年の12月に高田に住み始めてからついこの前までも色々模索してた期間だったんですけど、その間にも2回、高田で「にしざわ食堂」を開催しました。今働いているお店の店長とは以前から知り合いで、今までのそういう活動を知ってくださっていて、働かせてもらえることになったんです。

