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これが私の生きる道

これが私の生きる道:第229回 長谷川 美保子(はせがわ みほこ)さん

第229回

上越市ゆかりの「山椒太夫」、人形浄瑠璃の奥深さに夢中

2017年3月30日(き)

長谷川 美保子(はせがわ みほこ)さん
上越市和田地区 在住
山椒太夫高田世界館公演実行委員会

「越後の春日を経て今津へ出る道を、珍しい旅人の一群が歩いている。母は三十才を踰えたばかりの女で、二人の子供を連れている。姉は十四、弟は十二である――」という書き出しで始まる、森鴎外の『山椒大夫』。上越には瞽女歌の段物『山椒太夫』もあり、どちらも上越地域と関わり深い物語として知られている。

人形浄瑠璃といえば大阪の「文楽」が有名だが、全国各地に文楽座とは別に古風な浄瑠璃が残っている。佐渡には文弥節による人形浄瑠璃が伝わっており、猿八座はその芸流を継承し、義太夫節以前の「古浄瑠璃」を復活上演する貴重な一座なのだ。

3年前の高田開府400年にあたり、猿八座は佐渡の文弥節で使用する五段組みの正本『山椒太夫』を元に安寿の物語を三段仕立てとし、約300年ぶりの復活上演を果たした。その時、中心となったのが「山椒太夫高田世界館公演実行委員会」。

デザインの仕事を本業とする長谷川さんも、そのメンバーの一人として広告物の制作・チケット販売など、裏方として携わった。公演はご当地物ということもあり好評を得て、続きの上演を望む声も多くあったため、昨年は六段仕立てで全段通し公演を実現。今年はその再演となる。

長谷川さんは「きっかけは仕事でしたが、3年前に初めて見た人形浄瑠璃に衝撃を受けたんです」と語る。太夫の語り、三味線の音色、遣い手により全く表情を変える人形。見る側がどれだけ感情移入させられるかを体感したと言い、「想像の世界で遊ばせてもらっている」と人形浄瑠璃を心から楽しんでいる。

現在、長谷川さんはメンバーと共に新発田市にある練習場に通い、細々とした裏方の手伝いをしたり、舞台の前に座り練習の様子を見学し、時には観客視点での意見を伝える役割を担っている。「公演では、心配ではらはらして見ていられなくて客席を飛び出したこともあるの」という長谷川さん。「私は猿八座のファンで、最大のサポーター」と語り、今年の公演を心待ちにしている。

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猿八座上越公演・人形浄瑠璃『山椒太夫』の一幕

この4月22日(土)・23日(日)、高田世界館にて各日程で全段通し公演が行なわれる。イベント情報はこちら

事務局TEL:025-522-5202(アド・プリント内)
担当:あけたがわ

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