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上越在住・せきゆうこ(建築家・あわゆき組代表、etc)が綴る、おりおりの風景、雪国の裏話まで

風と共に来たる…

第23回『北風と太陽』

風と共に来たる…|第23回『北風と太陽』

さて、雪のない年末以年始でしたが、1月中旬にまとまった雪(と言っても、そこそこ程度ですが)が降りました。1月初旬の小寒から大寒を経て2月の立春過ぎまでの約1カ月は、いちばん寒くて雪も多い毎日です。日照時間はだいぶ長くなってきたものの、雪雲に覆われた空が続きます。車で出掛けるにしても、できるなら、吹雪を避けて早めに帰りましょう。

というわけで、雪国の冬は、閉め切った部屋の中にいる時間が長くなるのです。高緯度地帯の北欧では、冬の日照時間は朝10時過ぎに日の出、午後2時頃に日没。普通の通勤通学時間帯はほぼ暗い(夏は真逆だけど)。気分が塞いでうつ状態、深酒からアルコール依存症、失業や失恋がきっかけで自殺——というパターンが、若者も高齢者も冬に多かったのです。日本でも秋田・山形・新潟の日本海側の東北〜北陸圏は、やはり自殺率が高い。

ある時、フィンランドの友人が面白い照明器具を見せてくれました。太陽光と同じ波長の光を出すもので、学校や病院、企業は、その太陽光ランプを1日8時間以上点灯することが義務づけられたのだそうです。北欧の住宅照明は日本よりはるかに暗いし、それもキャンドルや白熱灯の暖色光が主体だから、その白っぽい太陽に似た光には、びっくりしました! 北欧のインテリアは白が基調なので、ずいぶんと明るく見えます。
 
スウェーデンは甘いパステルカラーが人気があり、デンマークの花柄もお洒落。フィンランドはマリメッコみたいなモダンで大胆なデザインですが、それぞれ、インテリア重視のライフスタイルと言えるでしょう。そして、なんと言っても暖炉や薪ストーブの暖かいこと。暖房、調理、明るさに加えて、赤く輝く炎は心身を癒すセラピストです。

あどば まちを知る 新潟 上越 高田 風と共に来たる… 雪 自殺 自殺率 Before〉2階の窓から見える屋根の雪(写真手前)と、高田公園南堀風景。屋根に置いてあるエアコン室外機の救出に乗り出す。今はまだそれほどの積雪ではないけど、これより雪が深くなると作業が大変。気温上昇したり雨に降られたりすると雪が重くなるので、早めの対応が◎!
あどば まちを知る 新潟 上越 高田 風と共に来たる… 雪 自殺 自殺率 After〉屋根の半分も行かないうちに時間切れ。これだけでも汗だく! 1階リビングの上と軒先の雪を落とすだけでも、屋根の負担は小さくなります。柱の無い広い空間はすっきりしますが、積雪荷重を考えると、やはり1本でも大黒柱みたいな頼りになる柱があると良いのです。

ところが、日本家屋は平安時代から伝統的に、夏向きに造るものでした。だから、町家だけでなくすべての建物で風通しを優先するのですが、冬の寒さも考えてほしい。土間は足の裏がジンジンと冷え込むし、吐く息も白く見えるほどです。町家に住みたいという人も多いので、冬対策は重要です。部屋ごとに建具で仕切って、小さな空間を暖房する。じっとしていないで、除雪などで体を動かす……と言っても体力気力の限界があるでしょう。いきなり移住して、環境の変化に対応できない状態が続けば、うつ病になりかねません。

町家で週末居住を始めたフィリップスさんも、かなり滅入っているようです。転勤族の話では、1年目の冬を乗り切れずに冬季別居から離婚という悲劇も多いとか。適応例としては、奈良から移住のHさんは、2〜3年ほどかけて雪国DNAを呼び覚ましたそうです。ですから、移住希望の皆様は、まず冬の暮らしを体験してください。確かに寒くて暗いけど、それでも魅力的な雪国の冬です。お金を掛けるのは早くて確実ですが、様々に工夫しながら暖かく、明るく、暮らせるように考えてみましょう。早く「お試し移住町家」の実例を作りたいものです。

あどば まちを知る 新潟 上越 高田 風と共に来たる… 雪 自殺 自殺率 1月14日の「塞ノ神」 。上越市大町5丁目の五ノ辻稲荷で恒例の「塞ノ神」どんど焼きは、雪模様のなか、年末の糸魚川大火のこともあり、慎重に行なわれた。蛇みたいになったしめ縄に火をつけて、クルクルクル……。この日は今井染物屋のミセ番で、今年もよろしくと町内の皆さんにご挨拶。皆さんはこの後、恒例の酒宴へ!

ちなみにインターネットで冬季型うつ症状(SAD:季節性情動障害)を検索すると、こんな傾向があるそうです。
 
1)女性に多い。
2)過眠と過食、特に甘いチョコレートを好む。
3)春になると回復する。
 
これって、できるなら冬眠したいと願う私自身のことなのかも! 疑心暗鬼になりそうです。

フィンランドの話に戻りますが、その後、自殺率は改善されたそうで、あの太陽ランプはその一翼を担ったのかもしれません。ふと、「北風とお日様」という寓話を思い出しました。
 
暗い日が続くなかで、時折ハッとするような青い空が見えると、嬉しくなります。屋根の雪下ろしまで楽しい気分転換と冬型エクササイズ! 明暗表裏一体の冬も、次に春が来るから耐えられる。

今年も、春を迎える前の素敵なイベントを開催します。まだまだ寒い冬の日ですが、温かいスキー汁と人情味溢れる雁木通り、瞽女さんの門付け再現でじんわりと心が温まります。越後の昔の防寒具、角巻きやトンビを着て雁木散歩と町家見学をお楽しみください。第13回「あわゆき道中」、2月4日(土)です。

(2017年1月30日 掲載)

プロフィール せきゆうこ

関 由有子(せき ゆうこ)

上越市在住。高田にてスロウライフ(スロウワーク?)を実践しつつ、家づくり・街づくりに取り組む日々。

せきゆうこ設計室 木の建築と家具
一級建築士、住環境福祉コーディネーター
「越後高田 あわゆき組」代表
NPO法人「街なか映画館再生委員会」・「街なみFocus」・「高田瞽女の文化を保存・発信する会」所属

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