あどば電子版 地域情報メニュー

カテゴリ別最新記事を見る

風と共に来たる…

風と共に来たる…

更新:2017年2月28日

セキララU&I

セキララU&I

更新:2019年8月29日

これが私の生きる道

これが私の生きる道

更新:2019年11月29日

ぷらっとトラッド

ぷらっとトラッド

更新:2019年3月20日

よろず探検隊

よろず探検隊

更新:2019年7月31日

うまいモノを出せ!

うまいモノを出せ!

更新:2019年11月29日

甘いモノはベツばら

甘いモノはベツばら

更新:2019年10月31日

働くみんなのおうちごはん

働くみんなのおうちごはん

更新:2019年11月29日

NEW SPOT INFO

NEW SPOT INFO

更新:2019年11月29日

イベント情報

イベント情報

更新:2019年11月29日

にゃどばの気まぐれブログ

にゃどばの気まぐれブログ

なんでくんが征く!

なんでくんが征く!

更新:2018年12月10日

ラムセスタロットカード

ラムセスタロットカード

更新:2019年11月29日

あどば読者アンケート&プレゼント

あどば読者アンケート&プレゼント

※下記のアーカイブは別ウィンドウでページが開きます。

セキララU&I風と共に来たる…これが私の生きる道うまいモノを出せ!甘いものはベツばらNEW SPOT INFOこじまさんちのおうちごはんすきま時間の手仕事FILE

HOME >  地域情報トップ >  風と共に来たる…  >  第22回 高田の年末年始情景

上越在住・せきゆうこ(建築家・あわゆき組代表、etc)が綴る、おりおりの風景、雪国の裏話まで

風と共に来たる…

第22回 高田の年末年始情景

風と共に来たる…|第22回 高田の年末年始情景

いよいよ新年。皆様、年賀状は出しましたか?

毎年のことながら、ギリギリ間に合うか? というタイミングで、自宅近くの郵便局まで行くと、いつもと違う風景が見られます。数人のアルバイトらしき郵便局員が、大きな袋を胸の前に下げて、「年賀状投函はこちらにどうぞ」と声を掛けてきます。つまり、『年賀状シーズン限定の人間ポスト』。郵便を投函するだけの人は、駐車場の中まで入らずに車の窓を開けて、その袋に年賀状を入れるのです。ローカルな年の瀬の珍風景。でも、ポスト型着ぐるみは、まだ見たことはありません。

そもそも高田郵便局は24時間営業、上越市の中枢局で、普段もかなり込み合っています。20台程度の駐車場は出入口が1カ所しかないこともあり、この時期は周辺道路まで渋滞が広がってしまうのです。高田は日本の郵便制度を創設した前島密(男爵)の出身地であり、『日本一はがきを出すまち』を目指して、年賀状の販売数が全国一の郵便局という記録もあるのです。

あどば まちを知る 新潟 上越 高田 風と共に来たる… 年末年始
あどば まちを知る 新潟 上越 高田 風と共に来たる… 年末年始 後述の高田別院大門修復工事の現場見学会にて。上は棟札、下は軒先の彫刻で、堅い欅材を彫っています。

城下町であった高田には、現在も68の寺院が立ち並ぶ「寺町」があります。戦時中に貴重な金属として鐘を供出したままの寺院もありますが、一般市民も大晦日の除夜の鐘を突くことができるお寺があります。私も上越市に戻ってから、最近10年くらいは友人と、除夜の鐘〜初詣のハシゴ『二年詣り』をしています。11時半を過ぎた頃には、使い捨てカイロを懐に忍ばせ、ゴム長靴と防寒着で身支度して、最初に郵便局の向かい側の榊神社に詣で、そこから、寺町の高田別院を目指して歩きます。雪はちらほら、路面凍結して滑らないようにと、大晦日の空模様は気がかりです。高田別院に着くと、鐘楼前には行列ができています。

急な階段を注意深く登り、一年を振り返りながら大きな鐘のゴーーーーンという響きに包まれて、深く優しい余韻に浸ることができます。浄土真宗の本堂では修正会(しゅしょうえ)という法要が営まれて、お汁粉も振る舞われています。2015年より別院大門の修復工事が行なわれて、大屋根の構造補強と、彫刻・透かし彫りの立派な装飾も修繕されています。3回ほど工事現場の見学会もありました【写真】。また境内にはイチョウの大木があり、信徒の皆さんが拾って干してくださった銀杏の実を20粒ほど頂戴します。

他にも、瑞泉寺、常敬寺、善導寺、浄興寺、性宗寺——と、鐘楼のある寺院で鐘をつかせてもらいました。無人なのに御神酒が備えてあり、「志」と記したご祝儀がさりげなく置かれています。あわただしい年末年始のさなかに、「善意」というものが息づいているように感じます。浄興寺の本堂でも修正会が営まれて、ぜんざいと珈琲のふるまいが恒例です。

その先には日枝神社の初詣の賑わいが見えてきます。日枝神社は城下町高田の産土神(うぶすなかみ)ですから、やはりお参りして行きましょう。もう少し北には「陀羅尼八幡宮」もあります。直江津の八坂神社を出て高田を廻る祇園祭で神輿が最初に立ち寄る八幡様、秋には紅葉(もみじ)が美しい素敵な神社です。

あどば まちを知る 新潟 上越 高田 風と共に来たる… 年末年始 浄興寺境内にある聖徳太子堂。聖徳太子は大工さんの神様でもあります。
あどば まちを知る 新潟 上越 高田 風と共に来たる… 年末年始 日枝神社の中にあるお社の蟇股(カエルマタ)ですが、何故かキツネの彫刻。『狐股』と呼びたい。

二年詣りの最後に、もう一度「榊神社」に立ち寄りましょう。江戸時代後半の130年間に高田藩を治めた榊原氏を祀る神社です。もう篝火は小さくなり、社叢もひっそりしてきました。既に夜中の2時過ぎ。向かいにある高田郵便局は不夜城のごとく、年賀状の仕訳と配達準備が進められています。配達の皆様、ありがとうございます。吹雪の雪道で転倒しないよう、気を付けてください。

さて、高田の寺町だけでなく、旧城下町には数々の神社とお寺があります。さらに周辺にも素晴らしい雪景色の中に由緒深いお社やお寺が多く残っています。雪囲いに包まれる狛犬と石灯篭。〆縄や門松も、雪をかぶると神々しく見えてきませんか。青空のお正月はテレビの初詣と箱根駅伝の中だけの世界。三和区の風巻神社や直江津五智の国分寺、上下浜の了蓮寺や吉川区国田の善徳寺など、お正月気分のうちに訪れてみたい。不信心の私でさえ、新春に限っては神様も仏様も道連れです。

神社仏閣は日常生活の中からちょっとだけ、はみ出すことができる。異世界パラレルワールドの入口みたいです。

あどば まちを知る 新潟 上越 高田 風と共に来たる… 年末年始 柿崎区上下浜の了蓮寺の立派な彫刻
あどば まちを知る 新潟 上越 高田 風と共に来たる… 年末年始 板倉区曽根田の子育て地蔵

(2016年12月27日 掲載)

プロフィール せきゆうこ

関 由有子(せき ゆうこ)

上越市在住。高田にてスロウライフ(スロウワーク?)を実践しつつ、家づくり・街づくりに取り組む日々。

せきゆうこ設計室 木の建築と家具
一級建築士、住環境福祉コーディネーター
「越後高田 あわゆき組」代表
NPO法人「街なか映画館再生委員会」・「街なみFocus」・「高田瞽女の文化を保存・発信する会」所属

記事一覧へ

U・Iターン情報

まちなか&生活情報

ページの先頭へ