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上越在住・せきゆうこ(建築家・あわゆき組代表、etc)が綴る、おりおりの風景、雪国の裏話まで

風と共に来たる…

第21回 障子張りの季節に

風と共に来たる…|第21回 障子張りの季節に

えっ、もう12月? 11月の次は12月って解っているものの、年賀状とか、お歳暮の師走となると、毎年のことなのに、改めてあわただしさを感じています。

「旧今井染物屋」を冬期間も公開して、今後の活用について試してみる、という委託事業が、この11月から本格的に始まっています。こちらも例にもれず「雁木付き町家」なのですが、ちょっと違うのはとにかく古いこと。主屋の中心部は江戸時代末期という鑑定ですから、ペリーの黒船とか、安政の大獄の時代。もちろん、商売と生活の場でしたから、リフォームを重ねて水洗トイレもお風呂もあります。15年近く前に上越市が取得して以来、高田の雁木町家で一番古い例として随時公開して、観桜会や蓮祭り、レルヒ祭など、観光客の多い時期にはミニ散策ツアーの拠点になっています。映画「ふみ子の海」のメインロケもここで行なわれました。

雁木印の半纏がガイドのユニフォームです。

「寒いし、暗いし、誰も来ないだろう」と、冬季はほぼ閉めきりでしたが、今年は違う!「歴史を語る本物の町家」を活用して何ができるか? 何が必要か? 活用のために知恵を絞り、新しいアイディアを試して、今後の活用に向けた社会実験を行なっています。地方創生促進の補助事業のひとつです。住民が元気な大町5丁目のシンボルとして、もっと生き生きとした現役の町家に変わってほしいと思いながら。

じっとしていると土間からジンジンと冷えてくるので、冬の間はできるだけ身体を動かすワークショップを開催しようと、まず初めにやったのは「障子の張替え」です。吹抜けのある広いチャノマを暖房するのは不可能ですが、天井が低くて小さく囲うことができるミセの部分なら、冬の居場所になりそうです。雁木から中に入ると左手にある6畳の板の間に、テーブルとベンチを置き、真っ白い紙に張り替えた障子をはめてみました。紙の白さが目に沁みて、小さな部屋は温めやすい。障子紙は湿度調整もできるし、ガラス戸より冷えないので、暖かさが違います。建具の隙間もふさぎました。ひび割れたガラスは近くのガラス屋さんで、手摺り加工をお願いしました。ちょっと高いけれど雰囲気は抜群!

障子戸をきれいに洗うことで、障子張替えの出来栄えは大きく変わります。この日は、着物姿のかわいい女性が応援に来てくれました。「雪なでし子」の須藤さんです。和洋折衷のお洒落なレトロスタイルで、帽子もお似合い。若者の参加が嬉しかった!

そこに、ラッセル・ジョケラさんの木製テーブルとベンチを置きました。併せて、染物屋にあった古い道具を再利用して、簡単な椅子作りのワークショップも実施。安いものを探して買うのは簡単ですが、古い建物にはやはり古い家具と建具が似合います。物置状態の部屋からリユースできそうな古道具を探して、新しい命を吹き込むのは、とても素晴らしいことでしょう。時を超えた究極のDIY! 情報交換の場にもなりますね。

ミセにはラッセルさんが、一枚板のテーブルと栗材のベンチを貸してくれました。 張り替えた障子のおかげで、少し明るい印象。暖房も効きやすくなると思います。
ラッセルさんのスツールワークショップでは、昔の蒸籠(セイロ)を再利用しています。

今月(12月)は初心者向けのヨガ講座を企画しています。やっているうちに汗ばんでくるから、寒くても平気だそうです。小さな部屋で絵本の読み語りも予定しています。そして、お茶や珈琲とスイーツを囲んで感想を語り、意見交換しましょう。和菓子は市内のお気に入りのお店から、毎回違うお菓子を探してきます。あなたのおススメ、教えてください。お茶と珈琲とお菓子で、ワンコインの500円です。

そんななかから、新しい活用アイディアが生まれてきて、具体的に何が必要か、判ってきます。例えば、郷土料理教室&試食、夏休みの合宿所、冬の宿泊&除雪体験、広い駐車場に雪のカマクラ! などなど。旧今井染物屋は上越市所有の公共施設なので、できないことも多いでしょう。でも、他にも空き家がいっぱいあるので、そのなかから実現することもあるのです。空き家活用、まちの賑わいづくりに向けて、ご意見やアイディアを語ってみませんか? 子供たちや若い世代にも、参加を期待しています。

実は、昭和30年代までは、この辺の家はどこも同じように寒かったのです。断熱も気密もなく、隙間風だらけで、こたつや火鉢、囲炉裏だけの冬で、手足の先端にはシモヤケ。子供は着脹れて遊び、大人はせっせと雪かき作業。お父さんは日本酒をぐいぐい飲んで、塩辛い漬物にご飯をお替りして、今ではちょっと信じられないけど、それなりに健康だった。高度経済成長の前夜です。ノスタルジーに浸っても仕方ないけど、きっと、町にも村にも活気が溢れていたことでしょう。

さて、年末を控えて、あなたも障子を張替え、明るくきれいな部屋で2017年を迎えましょう。3月まで、今井染物屋は土・日・祝日の公開で運営していきます。ご注目ください。

雁木町家 旧今井染物屋 WEBサイト
Facebookページ「旧今井染物屋|雁木のまち再生」

建付けが良くないので調整してから、吹抜けの茶の間にも障子戸をはめます。

(2016年11月30日 掲載)

プロフィール せきゆうこ

関 由有子(せき ゆうこ)

上越市在住。高田にてスロウライフ(スロウワーク?)を実践しつつ、家づくり・街づくりに取り組む日々。

せきゆうこ設計室 木の建築と家具
一級建築士、住環境福祉コーディネーター
「越後高田 あわゆき組」代表
NPO法人「街なか映画館再生委員会」・「街なみFocus」・「高田瞽女の文化を保存・発信する会」所属

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