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HOME >  地域情報トップ >  風と共に来たる…  >  第20回 持ち家の悩み? 若者世代にも共通

上越在住・せきゆうこ(建築家・あわゆき組代表、etc)が綴る、おりおりの風景、雪国の裏話まで

風と共に来たる…

第20回 持ち家の悩み? 若者世代にも共通

風と共に来たる…|第20回 持ち家の悩み? 若者世代にも共通

毛糸の上着を出して、厚地の毛布に取り替えて、だんだん明るさから暗さへの移行時間帯が早まってきました。そろそろ冬支度です。

雁木通りの古い町家の冬はひときわ寒くて、あの3階分の吹抜けにいると、冷気がじんじんとしみ込んできます。昔の人々は寒さに我慢強かったと思います。そのような室内で、コタツや火鉢などの「局所的熱源」だけで暮らしていたとは!

冬の間、家事労働に加えて、雪かき、雪下ろし、雪囲いや雪除けなど雪対策作業をしていると、体を動かして自家発熱する。屋内でじっとしている時間は短い。早寝早起き。着脹れていた——などと想像します。でも座って仕事をする職人さんや、針仕事、手仕事は足先が冷えてシモヤケになるし、水仕事でアカギレ、ヒビワレになったのです。

十年以上も高田の町家で設計事務所をしていたのですが、いくらストーブを焚いても足元は冷たい。靴下三枚+室内履き+モコモコタイツでも、血行の悪い足の小指付近がシモヤケになりました。なので、少しでも床から離れるために、仕事机は通常より高目の87cmにしてハイチェアで仕事。足温器もありました。

エアコンやファンヒーターのように温風を吹き出す対流式暖房は、あまりお勧めできません。暖気が上昇すると同時に、下から冷気が吹き込んできます。隙間が小さいほど風速が高まるので「隙間風!」。本当は床暖などの輻射式暖房の方が効き目もあるのですが、床下を断熱改修して、周囲の隙間をふさがないと効果も半減します。

古い家は隙間が大きいので、汚れた空気は自然換気されていましたが、気密化した場合は、火鉢などの一酸化炭素中毒にもご用心。町家に限らず、建物改修の要は水回りと断熱化(+隙間ふさぎ)ということを実感しました。リフォーム相談の時も、「涼しい家」より「暖かい家」という希望が、在宅時間の長い高齢者世代に多いようです。



以前、街歩きツアーで燕市(旧吉田町)の旧家を見学しました。妻入りの重厚な屋根ですが、雁木や格子は高田と似ている。初めてだったけど、懐かしい気持ちになりました。
洋食器の燕では、ストックバスターズというキッチンウェアのファクトリーショップが楽しかった。上越のウイングマーケットにも支店があるけど、やはり本場は「ものつくりの町」という印象が強い。


ところで、10月19日(水)に燕市に行きました。『つばめの学校』講座で、燕市周辺の若者世代に高田のまちづくりの経緯や背景などを自由にお話ししてきました。運営メンバーは、20〜40代の鎚起銅器(ついきどうき)職人、デザイナー、コーヒー店の店主、工場勤務の主婦、飲食店勤務、農家、市役所職員といった職種で、参加者は高校生から60代まで。どんなお悩みがあるのか? 訊いてみました。

「『古くても長い時間を経て魅力を増してきた建物』『磨けば光るホンモノ』の良さは、何となく解る。でも、自分たちの資金で家を建てる時には、おそらくコンパクトで安い家しかないと思う。ローンを組んで完済するときには、家の価値は増していくだろうか?」

という、かなりシリアスな質問がありました。30代の若者の暮らしや仕事の裏面に、彼らなりの悩み、真面目な不安を抱えているようです。

「持ち家」に固執しないで、ライフステージにふさわしい住居を順番に住み継いでいくという選択肢もあります。「ノマド」的発想ですが、家賃の高い都心部でなく、地方都市ならトータルな収支バランスも考えられないでしょうか? 町家住人の昔話を聞くと、明治から戦後まで、最初は小さな家、結婚して子供が増えて、商売がうまくいってから同じ町内で大きな家に引っ越したという、いわば「ヤドカリ型居住」の様子がわかりました。

地主さんや自作農家と違って、市街地では「持ち家に永住」型はそれほど古くないのです。既に、戦後70年の「持ち家政策」の歴史が長くなり、若い世代も「家を建てなければ!」と考えるのは自然な成り行きかもしれません。しかし新築だけでなく、様々な選択肢があるということをお忘れなく。住宅だけでなく、環境や風景、人間関係も!

いずれにしても「住めば都・帰る場所」というのは大切にしていきたいと思います。高田の町家も上越頸城地方も、あなたの帰る場所になっていきますように。

さて、夜型の私にとって、朝寝坊は至福の時。初冬の薄暗さも平気な日本海型人間です。来月はいよいよ冬至&クリスマス! さすらい旅にあこがれる私にとって、終の棲家はどこになるのでしょうか?


お知らせ。11月3日(木・祝)〜6日(日)、瞽女ミュージアム高田の開館1周年記念イベントを開催します。メイン企画は「昭和初期の民俗学と瞽女研究 市川信次、信夫と瞽女」。3日(木・祝)の10:30〜12:30は「見えない世界を見る! Workshop」を行ないます(先着10名)。同日14:00〜、高田世界館(瞽女ミュージアムから徒歩5分)にて特別イベント「見えない世界を見る〜『歌うキネマ』と広瀬浩二郎の仕事」。“触文化論”の広瀬浩二郎氏の講演と、歌と語りで映画一本をまるごと再現する趙博さんの『歌うキネマ』です。チラシの拡大表示はこちら

(2016年10月31日 掲載)

プロフィール せきゆうこ

関 由有子(せき ゆうこ)

上越市在住。高田にてスロウライフ(スロウワーク?)を実践しつつ、家づくり・街づくりに取り組む日々。

せきゆうこ設計室 木の建築と家具
一級建築士、住環境福祉コーディネーター
「越後高田 あわゆき組」代表
NPO法人「街なか映画館再生委員会」・「街なみFocus」・「高田瞽女の文化を保存・発信する会」所属

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